2011/10/31
飯田哲也「原発から自然エネルギーへの転換を」
飯田哲也氏講演会
「原発から自然エネルギーへの転換を」
2011年10月29日 鎌倉生涯学習センターホール
主催:鎌倉市民フォーラム
http://blog.goo.ne.jp/k-forum
原発が無いと電力が足りなくて、経済も生活も出来なくなってしまうから容認するしかない、と思い込んでいる国民が多いようですが、本当にそうなのでしょうか?
飯田哲也氏は、具体的な資料を明示し、世界的にみると、自然エネルギーへの転換が、技術的にも経済的にも実際に進んでおり、それは新たな時代に発展するエネルギー革命ともいえる流れであることを、わかりやすく解説しています。
個人的に驚いたのは、世界的にみると、自然エネルギー関連企業が、トヨタや東電、新日鉄といった企業に匹敵するほどの規模へと急成長を遂げているという事実。技術面では、低損失送電線構想による電力の「共有化」。5~6年前には40インチ40万円した液晶テレビが今は40インチ4万円で買えるようになったという半導体コストの低減化の可能性。それらの要件から、高コストに向かう原発から、低コストに向かう自然エネルギーに転換することが、ビジネスとしても日本が生き残るために必要なことなのだという視点。
目先の利益に走る既得権益大企業とそれに群がる官僚、政治屋、マスコミ、学界の発する情報では出てこない話を、ぜひお聞きください。特に後半を。
飯田哲也(いいだてつなり)氏(環境エネルギー政策研究所 所長)
1959年山口県生まれ。京都大学原子核工学専攻終了。東京大学先端科学技術研究センター博士課程単位取得満期退学。現在、複数の環境NGOを主宰。自然エネルギー政策では国内の第1人者として知られ、先進的・現実的な政策提言と積極的な活動で日本政府や自治体にも大きな影響力を与えている。3.11以降「戦略的エネルギーシフト」を提唱し大きな注目を集めている。主著に「北欧のエネルギーデモクラシー」「今こそ。エネルギーシフト」など多数。