2013/04/03

寺尾稲荷道を歩く~鶴見みどころガイドの会

寺尾城址の西斜面にある稲荷社で、昔は寺尾稲荷と呼ばれていました。5代目寺尾城主諏訪馬之助は馬術が不得意でしたが、この稲荷に馬術上達を日夜祈願し、大願を成就。
寺尾稲荷は、馬術上達や馬上安全を祈願する稲荷社として有名になり、江戸時代には、多くの参拝者が訪れ東海道から寺尾道を得て寺尾稲荷を目指しました。寺尾道の多くが現在も道路として使用されており、実際に歩く事が出来ます。

2月16日、鶴見みどころガイドの会、企画ガイド「寺尾稲荷道を歩く」に同行しましたので動画をご覧ください。


Videophotography: Sayuri Kimura

●コース
JR鶴見駅→ 鶴見神社 →寺尾稲荷道道標 → 佃野商店街ぼてふり地蔵 → 諏訪氏館跡→諏訪坂公園→響橋→鶴見配水池→馬のめど坂→寺尾稲荷

 お天気は良かったが北風が強い寒い1日でした。鶴見みどころガイドの会のメ  ンバーは5人。参加者は14人、90才の大変鶴見の歴史に詳しい常連の参加者もいらっしゃいました。

 ガイドを務めたのはベテランの近嵐清衛さん。 近嵐さんのガイドはとても面白く、諏訪氏は、信濃の豪族諏訪一族の支流であることから、響橋では昭和30年代の大ヒット曲「夜霧の第二国道」はこのあたりを歌ている話から、裕次郎の陽のあたる坂道の話まで幅広く、参加者を楽しませ飽きさせません。

 馬場自治会の協力も得て馬場自治会館を開けて頂き休息もでき、細心の注意を払って頂きました。
 実際にまち歩きをすると新しく舗装された道、新しい建物の間から一瞬、昔のものがそのまま残っているところがあり当時を垣間見る事ができます。みどころガイドの会の方たちと一緒に歩きながら四方山話も楽しい貴重な時間です。

 寺尾稲荷道標から鶴見川を横目に歩いて佃野町へ、そして諏訪坂、昭和坂を一気に上ると閑静な住宅街、素晴らしい眺め。鶴見の地形がよくわかります。最後は新横浜が一望できる馬のめど坂を下って寺尾稲荷に到着。

 鶴見は工業地帯のイメージがあり、私たちの日常生活の中では鶴見駅の西口、東口と、とらえることも多くJRで分断されたまち。ガイドを聞きながら実際に歩いてみると川もあり、海もあり、坂を上がると東京、横浜、富士山や房総半島が一望できる景勝地だったことに気付きます。

 昭和時代に開発されたので昭和坂と名づけられた

区内の歴史などを中心に学ぶ生涯学習グループ『鶴見タイムトラベル』を経て、鶴見みどころガイドの会に参加。当会の設立メンバーでもあり、大変人気の高いベテランガイドさんです。
近嵐さんのガイドを聞いた方は「良く知ってるわね~よく覚えられるわね~」と必ず思います。
秘訣をお聞きしたところ、映画好きということでした。
昭和時代、鶴見区には鶴見レアルト劇場、千代田館、京浜映画館、鶴見文化…など沢山の映画館がありました。大の映画好きな近嵐さんは鶴見区のあちらこちらの映画館に通っているうちに鶴見の道を知り、地理や歴史に大変詳しくなったとのことです。映画のビデオは数千本、DVDも数百本近くお持ちで、昨年、映画好きが集い、往年の名画を楽しもうという「シニア銀幕ライフ 寺尾の休日」を立ち上げたほどの映画好きな方です。

 最終目的地寺尾稲荷
寺尾城址の西山麓に寺尾稲荷が祀られている。現在は地名が馬場になったことから馬場稲荷と呼ばれている。5代目寺尾城主諏訪馬之助は馬術が不得意でしたが、この稲荷に馬術上達を日夜祈願し、大願を成就。これが評判にり、江戸時代には馬術上達がかなえられる稲荷として、江戸からの参詣者も多かった。

鶴見みどころガイドの会は鶴見大好き人間が、自分のふるさとでもあるこの鶴見を、もっと区内外の方々に知って、楽しんで頂けるようにと、平成14年4月に設立されました。
現在 代表の横須賀剛一さんを中心に24人のメンバーでフル回転しています。 ゲストと一緒にオリジナルのコースを歩き、市民の視点から眺めたふるさと鶴見の変貌を、歴史的な要素や新しい情報を話の中に交えながら案内していきます。
年間を通した月1回の企画ガイドは大変好評で15~20人の参加者が有り、区内はもとより他区からの参加者や常連の参加者もめづらしくありません。
企画ガイドの他にもガイドの養成講座、講演会、オーダーメイドのコースガイドにも対応しています。
四方山話も含めわかり易い楽しいガイドで必ず新たな発見があります。是非一度ご参加下さい。
http://sky.geocities.jp/tsurumimg/

旧東海道を鶴見川へ向かう図書館の前に、寺尾稲荷道道標があります。東海道から寺尾稲荷へ向かう分岐点に建てられた石碑です。これはレプリカで本物は鶴見神社境内にあります。

諏訪坂から昭和坂をまたいだ所にある「幸運坂」。
今は民家の庭に石柱が残っているだけなのだが、そこを基点にして坂のはるか先を見るとスカイツリー、逆方向にランドマークタワーが!

2012/11/16朝日新聞 ときめき坂めぐり より抜粋

幸運坂から見えるスカイツリー

 

里見八犬伝で有名な里見氏を牽制するために房総半島が見渡せるこの辺りに館を建てたと言われています。

この記事に関するコメントを行う

お名前  *
メールアドレス  *
ウェブサイト
コメント:  *


Go Top